キャバクラの専門用語として「体入」というものがあります。
求人サイトを見ていても、頻繁に登場するこのワードを理解していなければ、キャバクラの面接で困ることになります。
キャバクラの体入とは「体験入店」のこと
キャバクラの体入とは「体験入店」のことです。体験入店とは、お店で雇ってもらう前にトライアルで働いてみることです。
採用される前ではありますが、働いた分きっちりとお給料を受け取ることができます。
体入の流れ
体入は、キャバクラをあまり知らない人だと、どんな流れで行われるのかわからないと思います。
①求人に応募
まずは、お目当ての求人を探すことからスタートします。
中にはスカウトにお店探しを頼む人もいますが、楽な反面相手の思う方向に持っていかれたりするため良策とは言えません。
体入ドットコムなど信頼のおけるサイトで検索しましょう。各種条件を入力して絞り込むことができますので、思っているよりも手間はありません。
良いかもと思う求人情報を見つけたら、エントリーするだけです。後は、お店から連絡が入りますので指示に従ってください。
②面接を受ける
お店と連絡が取れ、日時が決まったら面接を受けます。ナイトワークの面接は、お昼の面接とは違いあまり緊張する必要はありません。
履歴書を持参する必要もありませんし、「志望動機は何ですか?」「わが社に入社したらあなたはどういう成果を出せますか?」などと聞かれることはありません。
どういうサイクルで出勤できるか、いつから入れるかなどの具体的な働き方の相談や世間話に終始しますので、どうぞ安心してください!
一つ忘れてはいけないものが身分証明書です。自動車運転免許証がある場合はそれで大丈夫です。
健康保険証しかない場合は、お店によってはパスポート・マイナンバーカードなど顔つきのものを持参するように求められる場合もあります。
そして、メイクや服装には注意が必要です。スーツを着て万人受けするナチュラルメイクで臨むのは逆効果です。
映えるヘアメイクをしっかり着て、ドレス姿を連想するようなワンピースなどで女性らしく装ってください。
③ホールにて接客【体入】
面接が終わるとドレスに着替えるように言われます。自分のものでも良いですし、多くはお店から借りることが多いです。
サンダルやミュールも借りることができますが、ヒールが高い靴でサイズが合わないと危険です。
席に着く前にドリンクの作り方やタバコの火の点け方など、店長やボーイが説明してくれます。
最初は緊張して会話も弾まないかもしれませんが、一応あながた横に座っている間もお客様は有料で過ごしている訳ですから、精一杯話しかけて頑張ってください。
④体入の後
体入は数時間で終了となります。
もし体入中に指名してもらえたり、お酒のボトルをおろしてくれたりした場合は長引くこともあるかもしれませんが、初心者の場合は大体1~2時間くらいで引き上げることが多いです。
体入の後は着替えて帰るだけですが、当然働いた分のお給料がもらえますので、キャッシャー(精算カウンター)で現金で受け取ります。
体入前に説明があるかと思いますが、所得税が引かれますので時給そのままではないことを覚えておいてください。
店長に見込まれ、うちで働いて欲しいと思われた場合は「次はいつ来られますか?」と声がかかります。
逆に、不採用ならば「後日連絡します」という表現になることが多いです。しかしながら、次も来て欲しいと思っていても店長から声がかからないこともあります。
どうして体入があるのか
キャバクラには、どうして体入というシステムがあるのでしょうか?
それは、お店・キャバ嬢双方にメリットがあるからです。体入をすれば、お互いの相性が一発でわかります。
お店側とすればうちに合う女性かどうか判断することができますし、キャバ嬢側はお店の雰囲気や客層・運営ポリシーなどを察知することができます。
体入荒らしについて
体入を利用し、あらゆるお店で体入しまくる行為を「体入荒らし」と呼びます。体入荒らしの魂胆は、お店に入店した後の煩わしいことを避けるためです。
例えば指名を取れとお尻を叩かれたり、ミーティングに出るよう催促されたりということです。要するに、体入の方が気楽で身軽だということなんですね。
しかし、体入荒らしをするとその噂は近隣のお店スタッフの耳に入ることがあり、結果ブラックリストに上がってどこにも雇ってもらえなくなるという事態にも発展します。